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2021年の梅雨入り、北陸地方は6月18日でした。 まだ梅雨入りしたばかりで、あのジメジメはまだ感じない今日は晴れ&曇り。 梅雨時期のおんがくをテーマにするならやっぱり「雨」かな。 ということで、ショパンの「雨だれの前奏曲」を久々に弾いていました。 初めて弾いてみたのが中学生の時で、それからも度々楽しんでいる曲です。 「雨だれ」はショパンの《24の前奏曲Op28》の15曲目。 1839年に保養先のスペインのマヨルカ島で仕上げられたと言われています。 付き合い始めたばかりのジョルジュ・サンドとその子供たちと訪れたショパンですが、不運が重なって散々な目にあいます。 予定していたホテルに空き部屋が無かったり、散歩中に大雨に降られて急性気管支炎を起こしたり。 挙句は結核患者と間違えられて宿から追い出されるなど…本当に散々な旅行ですね(汗) 最後は眺めの良い修道院の空き部屋に滞在できましたが、天候不良や地元の人の不審感に悩まされたといいます。 地元の人の不審感は辛いな…(奇抜な芸術家御一行と見られ、食料に法外な値段をつけられたらしいです) 15番目の前奏曲は、同じ音が一定の間隔でほとんど途切れず鳴らされるという独特な曲です。 「雨だれ」というのは曲が作られた後に他の人によってつけられた俗称です。 ショパンは音楽にイメージや表題を付けるのを嫌っていて、雨だれのような音の羅列も、純粋に音楽の作曲手法のひとつとして考えていたのだろうと言われています。 そこで、「雨だれ」のイメージを一旦取り払って、雨だれ以外、他にどんなイメージを持てるか、、…考えてみるもの面白いと思います。 一定のビートを刻むもの…足音や鼓動、時計の秒針など、、そういうものでこの音楽を捉えると、また違った風景が見えてきて、すっごく面白いですね♪ 梅雨時のこの時期には、降りやまない雨や不安定な空模様、虹や光といったイメージや景色、それに伴う感情を思い浮かべることができるから、「雨だれの前奏曲」が大好きです。 ↑いちばんよく見た「雨だれ」の楽譜。シプリアン・カツァリス氏によるポイントが書かれています イメージしやすい! ↑上の楽譜が入っている、1993年のNHKの趣味百貨講座のテキストです。年季が…(笑) 選曲も好きだし、コラムや解説の読みごたえもあって、今も大切にしている一冊です。
by buonopiano
| 2021-06-21 14:49
| おんがく
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